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らいとすたっふ

多摩市で活動している社会人ビッグバンドです。練習目的に集まっている所謂「リハーサルバンド」のため、ライブなどはほとんどやりません。が、最近ちょっと頻度が上がっています(年に1回ぐらい)。どこかで見かけたら声をかけてください。

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Column

考えながら演奏するということ

March 6th, 2016

「うまいことやってください」

これはリハの度に言っている言葉です。この中にはいくつかの意味が込められていますが、主に「今のままではうまくない」ということと、「どうするかは自分たちで考えてください」という二つの意味があるのです。

バンドの練習方法はバンドの数だけありますが、注意点と言ったらほとんど、Rhythm、Pitch、Dynamics、Articulation、Phrasingに集約されると思います。
その中から何をどのように修正するかというのを各セクションや個人で考えてもらいたいので、「うまいことやってくれ」と言っているわけです。

バンドの中には、コンマスが細かく細かく指示指導を行っていくバンドもあります。
何が良くて何が悪いか判断のつかない初心者、初級者が多いバンドでは効果的な練習法だと思います。
ただし、人の指示に常に従うことに慣れてしまったプレイヤーは、そのうちに自分で考えることを辞めてしまうかもしれません。
リハーサルならまだしも、ライブは生き物です。会場の状況、広さ、客の入り、テンション、天気…そういった要因によって状況は常に変わります。
そして、それぞれの状況にあった演奏を求められます。
もちろん、PAなどに頼ることもできますが、常にPAが万全の状態であるとは限りませんから、こちら側でできることは最大限やらなければいけません。

スタジオで練習している時と、野外でライブを行うときの音量が同じで良いとは思えません。つまり、いままでの練習環境で指示通りにやっていたことが急に正解で無くなってしまいます。
その場その場で何が最も正解に近いのかを各々が考える必要が出てきます。そして、その「考える」ということは、訓練次第でどうにでもなるものだと思います。

例えば、自分がリードアルトだったとしましょう。98小節目にF(フォルテ)と書かれてあった場合、どの程度の音量で演奏すれば良いでしょうか?
「フォルテなんだからいつも通りフォルテでやれば良いだろう」という答えはうちのバンドでは0点です。

何故でしょうか?

まずは「いつも通りのフォルテ」というのは誰にとってのいつも通りなんだ?という点。自分のフォルテと他人のフォルテは違うということに気が付くべきです。
次に98小節目からは誰がメインなのかという点。もしかしたらサックスセクションはソロ裏のバッキングかもしれません。その場合のフォルテは自分たちがメインの時のフォルテとは違うはずです。今自分はどのような役割なのかを忘れてはいけません。
このように自分に求められる役割、周りのメンバーの状況、そういった情報を集められるだけ集めて、自分自身で正解を考え、そこに近づけるようになっていくことをうちのバンドでは重要視しています。
指揮者や指導者に言われなくても自分たちで最善の状況に近づけていく作業。それがらいとすたっふの目標とするリハーサルです。